青ペン / 赤ペン


                                                    
ムク
   ムイてるか
   ムイていなのか
   今がよい

   色々有っても
   色々無くても
   色々失くしても
   今がよい

   でも
   あの愛にはノリたかったな

   この時代にムイてないのか
   あいつは離れていく
きゅんきゅん泥棒
   これって何て云うのだろう
   左胸がイラつく感じ
残過
   日々暮らすだけで悲しさは積もり
   心の弾力は失われていく

   もう限界だと思われるその時
   ラシサを失うとしよう

   倒れるシェイプは
   どのような響きを奏でるのだろう

   固まったそれで沈没し
   片目は地面にめり込んでしまうたとして

   何を見 何を嗅 何を想うだろうか

   そこに小さな花があると気付けるならば
   よろしい

   土の匂いに安らぐのだろうか

   遥か彼方
   上空180cmに想いをはせるならば
   まだまだ艶めかしく 乾いていないだけに
   惨めだろうか
真っ白な充満
   この部屋にはもう何も無い
   まるで私達の気持ちのよう
大音
   ガシャりともたれた背中のシャッター
一番線へと消えてった
   アスファルトが揺れる夏の日
   駅の改札でキミを想う
イメージは執拗
   地球儀の表面にへばりつく 
   でたらめパラダイム
東京
   電車からはじき出されて
   この街の期待も不満も
   全部キミのものだ

   この街の成功も失敗も
   全部キミのものだ

   不安がるなてさ
   東京に着いたキミに失礼じゃないか

   故郷に残った臆病者をバカにする程度じゃなきゃ
   電車にも乗せてもらえやしない街さ
   疲れたなんてズルい
冬の手掛かり
   退屈な夜と窮屈な昼 
   真面目するぎる冬と不真面目すぎる夏 
   大嫌いなアイツと僕を避ける彼女と僕が苦手なあの人と僕の大好きな僕 
   小さなジャケットの大きなポケット 
   昼の夢と夜の夢 
   小さな自由の材料は責任 
   大きな自由の材料は無知 
   希望の立地は絶望  
   輪郭が横広のオスネコは犬に似てる 
   時間が嫌いな人は時計が大好き 
   大丈夫?だいなり右手 
   広い部屋に広いテーブルを置いて狭くなったよ 
   水でもガスでもプルトニウムでも結局はプロペラで電気作るってレトロ感 
   小さい頃は犬と猫は結婚するとばかり思ってた 
   女の子はどうしてオシッコしないのかな 
最新の夢枕
   白いベットで遭難する話
あんぐり
   私も同じ
   それ分る
   その先の
   抽象的なタッチの
   まるで的外れのレビュー
代官山
   右にならえな莫迦は
   白いケータイ触ってんさ
キンダン
   100億年もそうさ
   もぎ取ってリンゴかじった不良少女が
   今じゃ女神のようさ
夏溜まり
   夏が来るときTシャツを買ったよ
   色あせても気にしない安いTシャツ
   窓の外に揺れてるけど
   きょうは遂に涼しくなって
   おぼろげに、死にそうになった
優しさ
   それは想像力なのさ
ハイティーンブギ
   何度も聴いたCDをかけて
   あら筋を覚えてしまった漫画を読んで
   結末を知ってるdvdをまた観て
   インターネットで遊び
   たまに体を重ねあって
   疲れて寝て起きてゴハンを食べる
   そして体を重ねあって疲れて寝る
世界のワンルーム
   地球の表面に
   何億人程度が
   へばりついて居るのか
   知らないけれど
   いま僕の部屋にはキミが居て
   愛と平和ってやつが
   たっぷりと溢れている
何も無かった
   恋と夢の続きなら
   何も無かった
マボロシ
   八月には俺の色に染まれよ
花火大会
   キミの横顔を盗み見ている
夜祭のタテマエ
   はぐれちゃうからと手を繋ぐ僕と
   人ゴミは嫌いだと不機嫌なフリをするキミ
心のケータイ
   開けたり閉めたり、握ったり 
   渋谷で待ってる少女は水玉
時計の針
   太陽はいつも 
   どっかに落ちてる昇ってる
憧れ
   子供の頃から憧れてた
   話したくて 
   話せなくても
   消えたら 
   そのまま
キヨシロー
   シャイなメッセージ 
   派手なメロディ
   消えたら 
   そのまま
キミの自転車の後ろに乗せてよ
   挨拶代わりに
   手を振って
   “Good-bye” 
ド派手なネイルアート 
   愛も 恋も キミも 嫌いだ
安心の弱虫 
   戦地で兵士の大事な想い 
   デートの約束金曜日
全力
   青春時代の僕等は
   永遠の一年半の恋をした
潮風はキミの匂い
   キミを忘れかけても 
   海はあの頃のまま
ありのまま このまま
   言葉にすれば単純な 
   貴方への この想い
   独り占めしてたら 
   もったいない
   今すぐ 届けたい
焼きソバでいいよ
   隣三軒両隣よりもキミの部屋
ガオーッ
   ガジュマルに水をあげるために
   産まれてきたんじゃないよ

   ガジュマルに水をあげるために
   這い出してきたんじゃないよ

   野暮な肉食獣だぞ 
スイゾクカン
   音の波を泳ぐ
   彼らが太陽に近づくと
   眩しくて意識を失いそうさ
   かすむ視界と記憶は飛べばいい
渋谷0時
   狂気を着る甘ったれ
カレーライスを喰べている
   キミのさじ加減は
   ほどほどにバランスがとれていたから
   心地よくって

   マイペースを決め込んでたはずなのに
   まんまとキミのスピードに乗せられて

   緩めたトタンに先を往かれちゃっうばかりさ
   合わせない加減こそ心地いいから

   キミの加減を追いかけることに夢中だった
   かわいいくせに分かってたんかな

   僕は今日だってマイペースを決め込んでるし
   ライスが少し残った
受刑者の持ち物
   冬の砂浜に海の家が残ってたように、
   テレビで観た真っ白なウサギの真っ赤な眼、
   眼鏡屋の店員がみんなメガネかけてたり、
   夜遊びの朝焼けだって、
   熱帯魚の死んだ留守だらけの水槽も

   おおよそ僕の少しだ
シロガネ
   お金は落ちてないけど
   犬のクソは落ちてる
世界
   戦争より恋愛が好きなはずさ
   ほこりの無い暮らし 
   掃除好きなのか
   タバコにばかり
   火を点けてちゃダメさ
波打ち際
   対岸のネオンばっか見ていた
冒険
   したい?したくない?
   何度も言わせないでよ
   セックスみたい
しりとり
   政治家が父さんを踏みつけて
   父さんが家族を踏みつけて
   僕は一日中ジョンレノンを聞いてる
ポーチ
   ブランドくっきり顔に書いてよ
   まるで効果が出てないよ
取り扱い注意
   失恋から皮肉は生まれる
おしゃべりが過ぎて
   くちびるが薄くなってるぞ
肝ヌケ
   退屈な時間はビールと一緒に便器に流してしまえばいい
very very
   スイミングフォームの綺麗な
   彼女だけど、、
   魚の食べ方は汚いなんてさ
夜をずっと見ていた
   イビキだってかわいいのさ
悪魔は魅力
   清らかさは退屈
   しきたりなんてぐーっと窮屈
今宵は
   僕はとっておきの話を
   キミは太ったお財布を
馴染ノ声
   女の子の可愛さは
   笑ったときのホッペの中に詰まってる
おやすみ坊や
   朝陽が俺のマブタを40回ノックしても
   俺は41回、睡魔の斧で俺をぶっ殺す。
   穏やかな寝顔、おやすみ坊や
   何度でもぶっ殺してあげる。
ドンピシャ
   莫迦なくせに
   理屈っぽくて
   しつこくて
   ロマンチックで
   無視する視線を持ちあわせてて
   嘘付きで
   気まぐれで
   傲慢な
   キミにはうんざりするよ
   ボクとドンピシャ
   疑問も条件も無い
   疑問と条件だらけ
シャネルNO.5
   エレガントだね
   話し方が下品
ルックスも才能も最低
   こんな晴れた日には
   遠くまで自分がよく見える
マスカラのせいで充血
   スイートなキミだから、
   お砂糖100個は入れるのかな
私はアート、貴はモノマネ
   賢い奴ほど、ひどい勘違いをする
ピンボール
   終電を逃してお気の毒
   瞳の焦点がピンボール
ガミガミ女
   マヌケ面に化粧は要らない
七月ラクダ
   わたし達の熱帯
   新鮮な光を喰らう
   南はラクダまで
   コールタールは
   揺ら揺ら浮きそう
小さな縦
   突然に風が騒ぐ
   ぐるん風が騒ぐ
   店の軒先にハシゴが足っている
   店の軒先にハシゴが足っている
   ステンレスの十三段
   お陽様が十四段目から降りてくるから
   ビッカビカの風が騒ぐ
そらに迷う
   陽だまりに向かって
   両腕をいっぱいに伸ばして
   胸のうちを開け
   振り返れば
   その影は
   十字架かざりのようさ
   欲しがれば
   影を背負うことになるよ
フェアに殴り倒そうなんてさ
   スマートじゃないよ
 
バニラプレーン
   お澄まし顔のきみには
   おしっこでもかけて
   怒らせてみたい
   のっぺらぼうはごめんだ
東京ジャイブ
   しっかり洗っても
   僕は汚い
   しっかり洗っても
   キミは汚い
原っぱの話
   草が仕上げる
   匂い起つ空気感は孤独も似合うけど
   鼻垂れでも想うに上等な居場所
   たまには
   土と草をちゃんと触りたい
   優しく仕上げてくれそう 
 
みなぎる薫り
   初夏の夕暮れ良い薫り
   夏がまた訪れる
   ココロは脱皮しそう
   唇が斬れた
   夕暮れの味がする
ジルとペーター
   月曜日に産まれ
   火曜日に育ち
   水曜日に恋人に愛され
   木曜日に風邪をひき
   金曜日に苦しみ
   土曜日に眠くなったら
   日曜日に地面の中
子宮ヲヌケテ
   朝、起きて感じた
   産まれたんだ
   新しい人生だ
   今日はヒリヒリする新しさだ
   あれから3時間
   タバコを4本とTVを観ている
   僕は古くなった。
日暮れ時の不安
   沈黙の謎を
   あざむき続ける花々を
   狂気じみたウズマキが
   引き連れてゆく
   受け取ったこの日暮れ時の中に
   敵はくつろいでいる
おやすみなさい
   恋人たちは
   むしろ終わらないことに執拗
   その昔、
   無口な父さんも
   母さんを口説いたんだ。 
陽焼けノッポビル18階
   さあ
   期待させてよ
   数秒で殺される毛色
ウルトラ エゴイスト
   褒められようと、
   けなされようと、
   僕は気まぐれに、何度も脱皮を繰り返す。 
   褒められようと、
   けなされようと、
   僕は気まぐれに、何度も脱皮を繰り返す。
 
夕焼けロマンス
   響くぜ、 
   響いてるぜ。 
 
その前は煩悩
   テーブルの上の皿のように、静かに眠る。
夜を散歩したら
   「俺は宇宙を着て歩いてる」
夕焼けロマンス2
   三日ぶりに浴びた風呂
   小っこい窓から
   オレンジ色が
   突っ込んできた 
   カラダ洗った
   全部が流れてった
   濡れた皮膚は
   細胞が泣いてるのか
   夕焼けに
   ロマンスなんか
   もう ねーよ
引き続き
   今日は 昨日の残りカス
   明日は 今日の残りカス
革命と恋を謳歌する諸君
   サヨナラだ
   俺はダメになった
   魂が不健康になっちまった
   バカヤロー
   バカヤロー
   革命と恋を謳歌する諸君
   健闘を祈る
   俺はサヨナラだ
多摩川
   かげぼうし伸びたし、
   そろそろ帰ろうか。
何ガロン
   せこい奴はみんなロリコン
ベティバターみたいに
   僕をふっ飛ばしたくなったら
   キミの愛するママを
   31回ふっ飛ばされる覚悟で
   30回ふっ飛ばしにおいで
   僕は必ずキミの愛するママを
   31回ふっ飛ばしに行くよ
   キミも僕のそういう所が嫌いなんだろっ
ご馳走レストラン
   魚でも、肉でも、鶏でもなく
   自動でうごくキミ。
モンゴメリ狂
   暮らしに合わせて
   息をするのはごめんだ
   気づかないフリは
   しないのさ
幸せになった
   調子が狂った
   つまづかない程度に歩くなんて吐きそう
シリキレ
   尾っぽの無い僕は
   翼が在ってもお陀仏さ 
宇宙人になりたい
   感覚した鋭い経験袋も
   何度となくめくった本も
   母親からの凛とした教えも
   サヨナラして裸になりたい。 
   大事なマンガもCDも
   ギブソンもマーチンも
   お気に入りのTシャツも
   サヨナラして裸になりたい。
   地球は僕を知りすぎた。
   月にでも行かなければ
   僕はもう裸になれない。
   月にでも行かなければ
   僕はもう裸になれない。
金魚
   なつく訳もなく
   誰かに自分をそろえて
   おしゃべりする気も無いみたい
   べたついてるのは
   水槽の中をつれだって揺れる
   長い尾ひれの罪だろうか
   粘着質はハチミツのようさ
へっちゃら鈍痛
   そうさ顎をあげて心持ちをあげる
お別れに
   お世話になったお礼に、
   冷蔵庫いっぱいのビールを詰め込む。
   窓を開けてみた
   見上げた月曜日の空は何だか偉そうだ。
プラムプディング
   にわか雨に想う。
   ひもでしばった袋の中に入れられるように
   相合傘するしかなかったら
    俺はドサクサに紛れて
   嵐のごとく聞きたいことがある 
コマンド はなす
   ・・・。
   ・・・。
   ・・・。
   ただのしかばねのようだ。
レーズンを噛んでいる
   缶ビールを呑みながら
   レーズンを噛んでいる
   でっかちな頭の音は弱まり
   感覚は忘却の底に薄れた
   缶ビールを呑みながら
   レーズンを噛んでいる
   缶ビールを呑み乾しても
   レーズンを噛んでいる 
鼻血がでた
   アタマん中も錆びてきたんか
Blue or Red
   顔は真っ青
   心は真っ赤
   顔は真っ青
   心は真っ赤
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